ワレワレは宇宙人ダ!

自分がADHD(注意欠陥・多動性障害)であることを知り、「普通」が「普通でなくなった」人のつぶやき。

自分がADHDだと気づいた経緯(その1)

ADHD(注意欠陥・多動性障害)というものに関しては、いちおう以前から名前だけは知っていました。ほんの一瞬ですが、何年か前にも「自分はADHDなのではないか?」と考え、WikipediaあたりでADHDのなんたるかを知らべたことがあったからです。しかし、その時に目にした内容は“多動性、不注意、衝動性を症状の特徴とする発達障害”という、ごくごく表面的なADHDの特徴のみでした。これらの特徴について、思い当るところは少なくはなかったですが、どちらかといえば「こんなのは多かれ少なかれ、誰にでも当てはまることじゃねーの?」という印象のほうが強く、すぐに興味が薄れてしまいました。

そんな僕がふたたびADHDに興味を抱き、自分がADHDだと確信するに至ったきっかけは、ちょっとした偶然でした。某所で知り合いを怒らせ、相手に「お前、発達障害なんじゃないのか?」と(おそらくは侮辱として)言われたことが契機になりました。経験上、上記の侮辱のような感情的に出た言葉は、変に建前で飾っていないぶん、結果として真実をするどく言い当てていることが多いと感じています。もちろんこっちも人間なので、その場ではムカッと来ます。だけど、少し経って冷静になった後で「自分にはそういう面もあるのかも知れないな」と考えるクセがあり、結果、「発達障害」というキーワードが頭の片隅にインプットされることになりました。

ただ、この段階ではまだADHDのほうに意識は向いていませんでした。発達障害、と言われて最初に思い浮かべたのは、悪い噂で有名なアスペルガー症候群のほうです。僕の理解では、ADHDはあくまで重度の「うっかり病」であり、人格やコミュニケーション能力に影響が現れるものとは思っていなかったため、発達障害という言葉からは連想されませんでした。代わりに頭に浮かんだのは、アスペルガー自閉症、(間違ってはいるが)知的障害や人格障害といった言葉でした。